チョコレート・マジック
「……コレ!アンタにあげる。」
「え?…まさか…これチョコ?」
よくみたら、ラッピングももう強く握りすぎてぐちゃぐちゃた。
「…何だっていいでしょ!早く受け取りなさいよっ。」
こんなハズじゃなかったのに…
もうこれ以上汚点をさらすわけには…!
「わー手作り!?美味そうじゃん!」
いつの間にか彼は箱を開けて、本当に嬉しそうに笑った。
そんな無邪気なあなたにあたしはまたキュンッとしてしまう。