ハーレムプリンセス


落ち着け!落ち着くんだ姫菜。
いったん乳から離れよう…!
そして、この、おふざけ的な考えからも離れよう。
いや、ふざけてるつもりはこれっぽっちも無いのだけれど。





てゆーか、大人数に縛られるとか無いよね。
とんだSMプレイだよね。
一応言っとくけどさ、アタシ女子高生ね。
まだまだ、フレッシュなお年頃な訳よ!分かる??
こんなことされると乙女の名が廃るんだよね。本当に。




って、そんな事はどうでもいいとして…いや、良くないけども!!
今は、身に起こっている状況を理解しよう…――






『ちょっとぉぉお!!担いだりして、アタシをどこに連れてく気!?てか、お願いだから胴上げしないで!?恐いから!!』





何ということだ!!
アタシは今黒尽くめの奴らに担がれているでは無いか!!胴上げnowだよ!!!!
しかも、いつの間にか教室を出て、階段まで降りてるし!!
アンビリーバボーじゃないか!!





階段を降りる衝撃で体がふわりと宙に浮く。
アタシはその度に恐怖にさらされる。





『だから、胴上げすんなよ!!!!これ落ちたらどうすんの!?ねぇ?どうすんの!?アタシ、大惨事だよ!!間違いなく死んじゃうよ!?』





いやいやいや!!
本気で冗談じゃない。
こんな所で人生の最期を迎えるなんて、真っ平ごめんだ。
アタシ確実に成仏しないよ。魂この世に残るよ。






そんなアタシの抵抗も虚しく、いつの間にか、生徒会室に着いていた。






…―――――――――――

…――――――――――――

…―――――――――――――















< 102 / 121 >

この作品をシェア

pagetop