ハーレムプリンセス
…―ゴォーン
マイクの音が体育館内に響く。
背筋をシャンと伸ばして、堂々としている二人の姿は、ムカつくくらい見とれてしまう。
《これから、罰ゲームの内容を発表する》
…本当、ムカつくくらいね。
『何で、アタシが罰ゲーム受けるんですかっ!?』
《………》
え、その、お前何言ってんの的な顔やめてくれません!?
アタシ何か間違ったこと言ったでしょうか!?
アタシが悪かったんでしょうか!?
反応に困るんですが!!
《じゃぁ、逆に聞くが何故罰ゲームを受けない?》
『だ、だって…落とし穴だってあったし、黒づくめの奴らもいたし…もうツッコミどころ多過ぎます……!!』
《……いや、それ俺等がやったことじゃねぇから》
そうゆう問題!?
しかも今ドヤったよね!?
『それとこれとじゃ訳が違うじゃ無いですか!!』
《……てなわけで、罰ゲーム発表しまーす》
おいぃぃぃぃ!!無視ですか!!
アタシに発言の権利は無いのですか!?
アタシにも人権というものが一応あるんですけどね!!
しかも、いつの間にか葵さんに代わってるし!!
結局罰ゲームになるし、皆は捕まっちゃうし…アタシって本当不幸な女………。