ハーレムプリンセス
愛梨という子
結局あれから罰ゲームを受けたアタシ。
今回は黒づくめの奴らとか落とし穴とかがあったから、追い出されはしなかったけど…………。
「しっかし、姫の、“あの格好"は可愛かったな〜??」
と、言いつつ笑いを堪える舜。
「本当本当。いや〜、メイド姫ちゃんはこの世のものとは思えないくらいだわ〜」
ニヤニヤしながらこちらを向いてくる隼人。
『〜っ!もう!!煩いってば!!一ヶ月も前の話ししないでよ!!だいたいね!メイド服着ろなんて罰ゲームノリノリで参加させるって、どうゆう神経してんのよ!!』
そう、あろうかことに、メイド服で街中を歩かされたのだ。
しかもフリッフリッのエプロンに、パンツが見えそうなくらい短いスカートに、デコルテは全開だ。
おまけに極めつけは………
「やっぱメイドと言ったらガーターベルトだろ!!!」
と、舜の馬鹿な発言で決まったガーターベルト。
そんな服で街中を歩いたアタシ。
そりゃあ、もう…
大・注・目!!!
大勢の好奇の目に晒されましたよ!!
あれ程恥ずかしい経験は生きてる中で二度としないと思う。
いや、二度もあって欲しくない。
思い出すだけでも、軽く3回は死ねると思う。
いや、確実に死ねる。
タイムマシーンがあったら、過去に戻って皆の記憶から抹消するのに…!!!!
取り合えず……いつかこの恨みを晴らさなければ!!!
アタシ、そう心に決心した。