ハーレムプリンセス
『他は?どの組み合わせが仲良いの??』
隼人と輝から逃げたいから、他の皆にも振ってみる。
「はーい!!俺と琉衣は大親友でーす!!」
そう言って手を挙げる舜。
いや、そんなに身を乗り出さなくても。
てか、琉衣さんビックリしてんじゃん。今知ったみたいな顔してんじゃん。
「……俺って、舜と親友なのか?」
目を見開いてそう問う。
琉衣にしては珍しく、顔に表情がある。
…―ガビーン!!
そんな音が聞こえた気がした。
音がした方を見ると、舜が体育座りして“の"の字を書いている。
グッジョブ!!雨宮氏!!
今のは、ショックだよね!!
「舜…嘘だから」
「……本当に!?」
「あぁ…」
「本当に本当?」
「本当だ…」
琉衣がそう言うと、舜はウルウルと目を輝かせ、次の瞬間「琉衣〜!!」と叫びながら琉衣に抱きついた。
よほど嬉しかったらしい、雨宮氏。
良かったね。