ハーレムプリンセス
「じゃあさ、姫は?姫にも親友いるの??」
と、紫苑君。
『アタシ??もちろんいるよー♪』
「へぇ〜!!!どんな子なの!?姫の親友!!」
『うんとねー…中村愛梨って言う子だよ!!』
中村愛梨。
アタシの大好きな親友。
中学生までずーっと一緒で、もちろん高校も一緒なはずだった。
愛梨は病気で足が動かない。
中学2年生の秋くらいに、急に倒れて…それの後遺症で今は車椅子生活を送ってる。
まぁ、足以外は元気で、こっちが困るくらい…。
今はリハビリに励んでるらしい。
そう、手紙に書いてあった。
『だけど、高校入ってからも寮生活だから一回も会えてないんだよね〜…』
寂しいな……。
愛梨シックにかかりそうだよ…。
あ、ちなみに。めっちゃ可愛いから!
「じゃぁ、アレだよ。うちの文化祭に連れて来ればいいじゃねぇの?」
『ここの??』
「おう。文化祭は自由に人が出入り出来るから、その愛梨?とかゆう奴連れてこれんだろ!!」
『ナイスアイデア!!!輝!!あ…でも、愛梨車椅子だから…大変じゃないかな??』
確かに会いたいけど、愛梨の身体に負担をかけるようなことは出来ないから。
「別に回んなくてもいいんじゃねぇの?」
『え??』
そう言ったのは、舜。
「どこか部屋でも借りればいいじゃん」
「確かに。それなら愛梨ちゃんの身体の負担にもならないし、姫ちゃんも久しぶりに水入らずで話せるしな」
『う〜ん…そうしよっかな〜?』
アタシが迷っていると、そうした方がいい。って、他の皆も言うから、そうすることにした。