ハーレムプリンセス
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『ふぅ…終わった』
さすが男子5人だけあって片付けはあっという間に終わった。
なんだかんだで最終的に3人も手伝ってくれた。
紫苑はブツブツ文句言いながら手伝ってくれたけどね…。
「よし!!片付けも終わった事だし夕飯食いに行こーぜ!!」
舜の言葉にもうそんな時間なんだと気づかされた。
「確かに…姫ちゃんは何か食べたいもんあるか?」
『アタシは何でもいいけど…皆は?』」
急に聞かれてもパッと出てこないし嫌いな食べ物も特に無いから何でもよかった。
「…イチゴ」
「はい!?俺の聞き間違いか!?」
颯太さん…私もそう思ったよ。
もしかしたら聞き間違いなんじゃないか?って。
いや、聞き間違いであって欲しいと。
「…何だよ姫」
『何でもありません…』
琉衣って無口でだけど顔はめっちゃ美形なんだよ!?
そんなイケメンが真顔でイチゴって…世間の女の子達が泣きますから!!
「じゃ、じゃぁ…ファミレス行って帰りに果物屋さんにでも寄ろうぜ!」
「舜ナイス!僕もそれがいいと思う!!」
琉衣の顔が心なしか嬉しそうに見える。
琉衣は天然だ。
何て言うか…無自覚な天然?
「姫!!遅いと置いてくぞ?」
『今行く!!』
私は急いでその辺にあったミュールを履いて皆の後を追った。
―日しか経ってないのに気付いたら男子校に通う不安や心配が無くなっていた。
てか、すっかり溶け込んでる。
この5人ならどんな事からも守ってくれる気がする…――。
私の勝手な憶測だけどね!!