ハーレムプリンセス

何だ、何だ。



やるのか?アタシに小学生って言った奴誰だ?ん?あいつか?よーし表へ出ろー!!!



胸の前で拳を二つ握りファインティングポーズをとる。



シュッシュッと左右の拳を前に突き出してみる。



「はぁ…姫」



そんなアタシを見てか、瞬がため息をつきながアタシの名前を呼んだ。



「高先、そいつ昨日体調悪くてずっと寝てたの。で何とか治って今来たみてぇ」

『……』



唖然…。開いた口が塞がんない。



だってこいつ平気な顔して大嘘ついてる。



確かにアタシよりちゃんとした言い訳だけど…そんなにリアリティ込めなくても…。



「そうだったんか…なら最初から言えよな〜」



いやいや、嘘ですからね?本当は。だけど秘密の反省会なんか絶対参加したくないから言わないけど。



「心配かけないために言ったのか…いい子だな柏木ちゃん!!!」

「小学生なんて言って悪かった!!」



クラスメートAとクラスメートBが言う。



貴様ー!!やっぱり、小学生言ってるやないかー!!!



「小学生から良い子に格上げだよ!!!」

『……』



テッテテレテッテー♪
柏木姫菜は小学生からいい子に1レベルUPした。



う、嬉しくねー!!!




< 37 / 121 >

この作品をシェア

pagetop