ハーレムプリンセス

「柏木、席着いていいぞ〜」

『…はーい』



席に行く途中ふとあいつの顔を見た。



…!?



バッチリと目が合ってしまった。



何やら口をパクパク動かしている。


ん?何々?



しょ…う…がく…小学生!?



『なっ!?』




確かにあいつは口パクで小学生って言った。



軽く…いや、かなり舜に殺意を覚える。




小学生で悪かったわね!!
何さ!ちょっと自分の方が言い訳が上手いからって調子に乗りやがって!!



アタシは悪態をつきながら自分の席に座った。



…―――――――――――――

…――――――――――――

…―――――――――――




お昼休み。



お昼ご飯はいつも保健室で皆と食べる。



『いっただきま〜す♪』



うふふふー♪



今日のお昼はオムライスとチョコレート♪



アタシの大好物!!



「姫の美味しそう!!一口頂戴??」



紫苑君がお箸をくわえながらおねだりしてくる。



紫苑君…お箸くわえたらお行儀悪いんだよ?でもね?…紫苑君、君なら全然やってもいいよ!!



『いいよ♪ハイあ〜ん』



“あ〜ん”と紫苑さんに食べさせてあげよと思ったら。



他の顔が近づいてきた。



『舜!?』

「ん、ごちそーさん」



そう言って口元のケチャップを拭った。



ムカつくけど…様になる。ムカつくけど。





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