ハーレムプリンセス
はぁ…嫌だ嫌だこれだからイケメンは。
『あっちに行きたまえ雨宮氏』
「は?何言ってんの?姫(てか何キャラだよ…)」
「僕のオムライス…」
『あ…』
紫苑君が目に涙を浮かべながらこちらを見てくる。
『し、紫苑!ほら!もう一口あげるから!ね?』
だから泣かないで〜!!
そしてもう一度スプーンにオムライスをのせ紫苑君の口に運んだ。
運んだ…だが。
…―パクッ
またしても口にしたのは舜。
「ケチャップよりハヤシ派なんだよな〜俺」
貴様ぁぁぁあ!!!ちょっと!何食べてんの!?え!?おかしくね!?そしてハヤシ派って言ったか?なら2回も食べるなよ!!
『舜!!!紫苑君にあげるやつなのになんであんたが食べんのよ!!』
「え?紫苑の物は俺の物だからに決まってんじゃん」
フッと鼻で当たり前かのように笑う。
シバくぞこらー!!!!
なんつー自己中発言!どんだけ俺様なんだ!?
紫苑君なんか泣いちゃったじゃん…!!!
『紫苑君!?泣かないで〜!チョコレートあげるから!!』
「男が泣くなよ〜、しょうがねぇからチョコレートで我慢しなさい」
誰かコイツを黙らせてくれ。