ハーレムプリンセス
「エヘッ、じゃねーよ!その様子だと今日が初めてじゃないみたいだな?」
『……』
「いつからだ?」
『い、一週間前…?』
アタシはビビりながら怖ず怖ずと答える。
「…はぁ」
舜のため息が頭の上から聞こえる。
…呆られちゃったかな。
顔を俯いていると何やら機械の音が聞こえる。
「もしもし…あ、琉衣か?今から俺の部屋に全員集合してくれ、あ?あぁ、理由は後で話す…悪いな」
…―ピッ、プープープープー。
携帯な電子音だけが廊下に響き渡る。
「ってことだから、さっさと行くぞ!」
『は、はい…あ!!』
「あ?」
アタシが大きな声を出すと、すかさず舜は凄んでぐる。
『この手紙はどうすればいいの?』
「持って帰る」
…はぁ!?持って帰る!?
バカじゃないの?アンタ。
と、殺される前にお口をチャックしよう…危うく三途の川を見るところだった…。
アタシは大人しく舜に連行された。