ハーレムプリンセス
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黒い手紙のことが皆にバレたアタシは只今絶賛お説教中。
と言っても、誰も一言も話さず、部屋の中には重苦しい空気だけが流れている。
部屋の隅からどす黒いオーラが見える…気がする。
足が痺れてビリビリする…。
てか、颯太さんに関してはちょっと顔が……うん、恐ろしい。
「どうして黙ってた?」
そんな中、最初に口を開いたのは琉衣。
『…ごめん』
アタシの口からは謝罪の言葉しか出てこない。
「俺達皆姫と会ってたよな?どうしても話しが聞けない状況じゃ無かったよな?」
『はい…』
確かに。アタシと皆は毎日話してる。てか、ほとんどずっと一緒にいるから言える時はたくさんあった。
「何で言わなかった?」
『だって…』
「だって?」
『迷惑…かけたくない…』
これは、アタシなりの意地でもある。
アタシと皆はついこないだ会ったばっかりのただの知り合い。
そう自分に言い聞かせる。
「バカじゃねぇの?」
『へっ!?』
そんなことを言われ思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
慌てて口を手で覆う。
アタシにバカと言った人物は…もちろん舜。