ハーレムプリンセス
『ちょっと!!バカって何よ!?アタシだって皆に迷惑かけたくないからこうやって!』
「だから、それがバカだって言ってんだよ!!」
アタシの話しをさえぎるように舜は怒鳴る。
二人の目からはバチバチと赤い…いや、青い火花が飛び散っている。
「何が迷惑だよ!!本当に迷惑だったらハナからめんどくせぇ護衛なんか引き受けてねぇよ!」
『ほら!!今めんどくさいって言った!!やっぱり思ってんじゃん!!』
「あ?んなこと言ってねーよ!!てか、迷惑とかんなこと気にする暇あったら、もっと他のこと考えてろ!」
『アタシだって人の子なんだからそのくらい気にするわよ!!』
「誰が人の子だって!?…もしかしてお前がか?宇宙人の間違いだろ!!」
『なら、アンタは猿ね!!』
「んだと!?」
『何よ!!!』
ハァハァ…一気に喋り肩で息をする。
両者一歩も引かない。
「黙れ」
隼人の低く落ち着いた声が部屋に響いた。
「話してがズレてんだろうが〜、何のために俺達を呼んだんだよ〜」
いつものような話し方だけど、ドスの聞いた声で恐ろしいくらい真顔だった。しかも若干睨んでる。
……すみません。
大変申し訳ありませんでした変態魔王様。
謝りますから、そんなに睨まないでくれません?恐いんですけど!!