ハーレムプリンセス
「話しを戻すと…姫はここ最近下駄箱に怪しげな手紙が毎朝入ってて、今までは朝だけだったが今日新たに放課後にも入ってた〜ってことじゃねぇの??」
『……全くその通りでございます』
だから簡単に言うとイジメられてますね、アタシ。
しかも陰湿ないやがらせ。
気持ち悪いから、一回も読んだことないから内容はわかんない。
「手紙…持って帰ってきたぞ」
舜は鞄から手紙を出し、封筒から中身を出した。
――我々の領域を汚す者に制裁を下す。
ただちに、この学園を去らなければ様々な災いが身に起こるであろう…。
忠告はしたからな。
“L.A”――
手紙にはこう記されていた。
つまり…アタシに出ていけと。
てか、L.Aって何者???外は、山田太郎って書いてあったじゃん…。
「L.Aって…あいつらだよね?」
「多分…ってことはとうとう動き出したか…」
紫苑君と颯太さんはL.Aについて何か知ってるの??
『L.Aって何…?』
「L.Aは……「この学園の生徒会」
颯太さんの言葉を遮り琉衣が教えてくれた。
『生徒会?…でも生徒会がどうしてこんな…』
だって、学校の上に立つものが率先してイジメちゃダメじゃない!?
「…その会長と副会長が女嫌いなんだよ」
―――女嫌い??
「それが極度の。だからわざわざ男子校に通ってる」
「だから、姫がこの学園に来ることをその二人は最後まで反対だったみたいだな」
そこまで言って皆黙り込む。
「まぁ…要するにめんどくせぇことになったってことだな」
生徒会長と副会長…その二人に納得してもらえるまで平和には暮らせないってことか…。