ハーレムプリンセス
キモチワルイ…。
キモチワルイ、キモチワルイ、ダレカタスケテ。
ナニヲイッテルノ??
『…も、もし…出て行かないって、言ったら…?』
やっと、少し馴れて、これから楽しくなるかもっ!!って、感じなのに…出ていけって…そんなの嫌だよ!!
「そりゃあ、決まってるよね?」
足がガクガク震えて立つのがキツイ。
葵さんはクスッと笑いをこぼし、そして…
「何が何でも…アンタを追い出す」
と、睨んできた。
顔は、よく見えないけど、そんな気がした。
『っ!?』
「この部屋には、お前とと俺達男二人しかいない……どういう状況かわかるよな??」
「今すぐにでも、アンタを犯すことが、出来るってことだよ」
そう言いながら、葵さんの足だけがこっちに進んでくる。
ジリジリ、ジワジワと。
アタシは生唾をゴクンと飲み込み、喉を潤した。近づいてくるのに合わせて、アタシも、後ろへ下がる。
ちょっと待って?!葵さんも女嫌いなんでしょう?!どうしてこんなことしてるの!?
アタシの顔は一気に強張り、胸がさらに高鳴る。
『っ!?』
そして、下がっていくうちに、とうとう背中が壁についた。