ハーレムプリンセス
「俺…お前と離れなくて良かったわ」
お前を独りにしないで、俺も独りにならなくて本当に良かった。
本当に心からそう思う。
「…明日は隕石が墜ちる」
「……」
若干殺意が沸いたが、まぁ、そこはスルーしとこう。
「まぁ、いいや…ところでさ、勝負ってどうすんの?まさか、もう追い出さないとか??」
「いや…ただ勝負って言っても思いつかねぇ…葵何か…「俺嫌だからね!自分で考えてよ!めんどくさい!」
「チッ…」
ダメか…。
「舌打ちすんなよ…あ!いんじゃん!楽しいこと大好きな双子が!」
確かに、亜夢と江夢がいたな。
「めんどくせぇから二人に任せるか…」
「「ちょっと待ったー!!!!」」
…―バタン、バリバリドンッ!!!!
「うおっ!?」
「はっ!?」
扉が崩壊される音がした。
「ちょっと、ちょっと!!ずいぶんと僕らの扱い悪くない??」
「めんどくせぇ…。って、酷くない!?」
チューチューうるさく鳴く二匹のネズミ。
「…いつからいたの??」
「え?最初からだよ?ね?亜夢」
「うん!あおりんが、柏木ちゃんを襲おうとした前からずっと!!」
「盗み聞きじゃん…てか、その呼び方やめなさい」
「え〜。あおりんって可愛いじゃん!!」
「そうだよ!!詩もそう思うよね?」
「ん?あぁ…」
「だからさ、何で詩は詩のまんまなの!?」
「「え?…なんとなく」」
「っ!?双子ぉぉぉお!!!!」
いつも、冷めてる葵でも、コイツらには敵わない。
もちろん俺も。