ハーレムプリンセス
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しばらく足を進めると、何だか下駄箱がザワザワと騒がしい。
『何かあんのかな??』
確か、あの辺は掲示板があった気がする。
だけど、あそこには滅多に掲示されていないから何だか珍しい…。
何だろう??ちょっと気になるんだけど…。
『アタシ達も見に行こうよ!!』
「バカ言ってんじゃねぇのよ。めんどくせぇ」
『いや、隼人!!こういうのは、やじ馬精神が大切なんだよ!!』
アタシは、掲示板に向かって一目散に駆け出した。
自分で言っといてアレなんだけど、やじ馬精神って何だろう??
『うわっ…前が見えない…』
掲示板に着くとありえないくらいの人だかり。(全員男)
何この人数!?全校生徒いるんじゃないの?これ…。
『す、すいません!通してくださ〜い…』
うぅぅぅ…何でこんなに人がいんのよ〜…。
今にもたくさんの人に押し潰されそう。
アタシはその人だかりを懸命に掻き分け、ひたすら前へ前へ進む。
そこまで気になる訳じゃないんだけど…ここまで来たらやっぱり戻りたくない!!
こうなったら意地でも絶対に見てやる!!!
この時のアタシは掲示板に書かれている内容が波瀾の予告だとは気づくはずもなかった。