ハーレムプリンセス
「姫!!!大丈夫!?何か叫び声が聞こえたけど!?」
『紫苑君…』
アタシの魂の叫びを聞き付けてか、飛んできてくれたみたいだ。
「何にも無い!?」
『う、うん…』
額にうっすらと汗を浮かべながら走って来てくれた紫苑君を見て、不謹慎だけど、可愛く思った。
「本当に本当に本当!?」
『本当だよ!!』
「そっか…良かった〜!!!」
安心したのか、その場にしゃがみ込んだ。
ありがとう…紫苑君。
「そんなに急がなくても、ほっとけばいいのによ〜」
「隼人!!そういう事言うんじゃねぇの!!」
紫苑君とホッコリした気分に浸ってたというのに、何であんたはこうもぶち壊すのかね??
「だってよ〜颯太。こいつ色気もクソもねんだもんよ〜」
「ばっ!馬鹿野郎!!お前はそういう事ばっかり言ってんじゃねぇよ!!」
「落ち着けよ颯太〜!隼人…俺もそう思う!!」
「やっぱり、しゅーちゃんは分かってる〜!!」
「はーちゃんこそ!!」
「しゅーちゃん!!」
「はーちゃん!!」
アタシはいつまでこの馬鹿に付き合わなきゃいけませんか??
てか、忘れ無いでね?友情の確認みたいになってるけど、それ全部、アタシへの中傷だからね??
そして、理事長…アタシはあなたに胸を張って言えることがある。
あんた、人を見る目無いだろ??
しかも全く無いだろ??その腐った目に眼鏡をかけてみな、世界が180゜変わるから!!こんな奴ら目に入らないから!!