ハーレムプリンセス
『で?誰なわけ?』
アタシがそう言うと、待ってましたと言わんばかりに顔を輝かせた。
「そいつの名は…七瀬輝だ!!」
『………』
やっぱりね。
話し聞いてれば何となく分かった。
だからか、コイツ等の仲間だから相手にすんのが疲れたんだ。
「姫、さっきまで、輝といたんだろ?」
『うん』
「なら、輝も今日から護衛だな」
うんうん、と首を縦に振りながら一人で納得する舜。
『でもさ…部屋どうすんの?』
六部屋しかなくない?
誰かが追い出されることになるよね。
「俺と一緒でいいだろ」
『それ、断固拒否するよね。丁寧にお断りするよね。それに、一緒の部屋になるなら、隼人と舜以外と普通なるでしょ』
「はぁ?何でだよ!!」
『…ウザそうだから』
「おい」
『まあ、後で決めたらいいじゃないか!あ、今何分くらい経った??』
「うーん…後残り10分」
舜は自分の携帯を見ながら言う。
え?もう?
早過ぎじゃね!?
何にも起こって無いよね?
こんな難無く終わっちゃうもんなの!?
いや、難無く終わるに越したことはないんだけどさ!!
何か、逆に嫌な予感しかしない。
気のせいだといいけど…。