ハーレムプリンセス

待ったは無し



だからさ、言ったじゃん…嫌な予感しかしないって。





拘束された足と手を見てため息をつく。





『ハァ…もう!!何のよこれ〜』





手足を動かしながら、叫んだ。





解くために、ただ今絶賛縄と格闘中。





『こんにゃろ!解けろや!』




てか、マジで痛いんですけど。何で拘束されてんだ、アタシ。いや、別にさ、捕まえるにしてもわざわざ縄で縛んなくてもいいよね。アタシチキンだから別に逃げないよ?





……何でこうなったか。それは、遡ること15分。



…―――――――――――――

…――――――――――――

…―――――――――――



『ねぇ…何にも無さ過ぎてちょっと怪しくない?』




隣にいる舜に話しかけてみる。





「んー?まぁ、確かに怪しいっちゃ、怪しいな」


『だよねー』





ゲームが終わるまで残り10分。





特に、これと言った障害はなく、ぶっちゃけ楽勝。





意外と見つけられないもんなんだね…案外生徒会って、どうってこと無いのかも。…何て思った。





『てかさ〜、本当に輝の部屋どうすんの?』


「んー…やっぱ誰かと相部屋??」


『まぁ、そうなるよねー。でも、誰とがいいのかな?』


「多分、輝は誰とでも良いと思われる」





そうか…じゃぁ、本気で部屋片さなきゃヤバいな…ファミコンとかゲームソフトが床に散乱しまくってる部屋でさすがに相部屋は無理だよね。
残念だけど愛しのドンキーコングに一時会えない…そうなるとあの頼もしい姿も見れなくなる。





自分の部屋の状況と愛しのドンキーコングに会えないことに、悲しくなる。












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