ハーレムプリンセス
アタシもちょっと乙女という自覚を持って片しますか!!
『よし!明日にでも片そう!!舜も片しなよ!!』
「は!?何で!?」
『相部屋のために決まってんじゃん!!』
「いやいや!必要ねぇだろ!…え?まさか、自分の部屋にもしかしたら輝が来るかもとか思ってんのか!?」
『そうだけど?』
アタシがそう言うと、ガーンと今にもマンガで鳴る効果音が聞こえてきそうなくらい固まっている。
いや、何故そんなに驚く?雨宮氏。
アタシが乙女に生きようとしてるんだよ?微笑ましいじゃないか。
アタシは雨宮氏に不満げな表情をお見舞いした。
「えぇぇ!?何でそんな顔しての!?いや、おかしくね!?自分の状況分かってます!?俺ビックリしすぎて三途の川渡りそうになっちまったじゃねぇかよ!!」
舜はオーバーに身振り手振りで話す。
いくら、何でも言い過ぎだろ。
アタシの存在、完全否定じゃないか。
『何さ〜、乙女に生きるのがそんなにイケないことかよ〜』
「ハァ…これだから鈍感は…。姫、よく考えろよ?お前は女、輝は男だろ?」
『うん』
「その、男と女が一つ同じ屋根の下で暮らすってことだろ?そしたら、どんなことになる?」
『……………イビキが煩くなる?』
「そう!確かに、男のイビキは煩いな!って違うだろっ」
バシッとアタシの肩を叩いた。
痛い…。
ってか、これ絶対正解だと思ったのに。めちゃくちゃ自信あったのに。