愛玩子猫のしつけ方
だけど、楡崎先生はキョトンと首をかしげて………
「そう?……でも、私もともとその人に用事があるの。教材資料を貸す約束もあるから…百瀬さん、その資料運ぶのに着いてきてくれたらいいわ。」
「…………あ…の…っ」
すらすらと……次から次に出てくる先生の言葉にあたしの頭はついていけない。
「むしろ着いてきて手伝ってちょうだい?助かったわぁ……!」
「………!?」
いいとも悪いとも言う前に、楡崎先生はさっさと話しをまとめてしまった……!
こ…、これって……どうしたって断れないんじゃ……!?
あれよあれよという間に、あたしは先生からドサリと資料のプリントを渡され………
あっという間に咲学の裏門に………!
楡崎先生ってこんな強引なキャラだっけ??
あたしは先生の大人な横顔をチラリと見ながら頭をひねった。
「さ、行きましょ?」
「……あ!…は、はい……っ。」
いいのかな…?と、不安になりながら先生の後について校内へと入って行った。