愛玩子猫のしつけ方
【side瑠威】
「…………はぁ…っ!!?楡崎先生が……ソッチの人ーーーっ!?」
「……すぐ横でデカイ声出すんじゃないわよ……。うるさいわね、タラシ。」
凛子さんはうるさそうに綺麗な顔をしかめ、俺を睨みつける。
「………すいません。しかも…タラシ……」
ダメ元で渡したケー番に……まさかの彼女からの連絡に舞い上がってた俺は……数秒後に撃沈させられた……。
聞こえてくるのはハンパない怒鳴り声……。どうやらにこちゃんに何かあったらしく……最後の締めくくりはいつもどうりにタラシだった……。
おまけに聞かされた話は中々に衝撃的な内容で……っ。
「………女子校なんかにいると、疑似恋愛なんかを求める子もいるけど……あの人はホンモノね。あたしの可愛いペットを物欲しそうな顔で見るものだから……気に入らないったらないわ!」
凛子さんは堂々とそんなことを言って、腹立たしそうに親指の爪を噛んだ。
「いや……にこちゃん…ペットって……。」
とりあえず突っ込むべきところを突っ込んでおいた……。