愛玩子猫のしつけ方
【side由貴】
「初めて見た時から気になってしょうがなかったんだ……。その目力の強い瞳に…均整のとれたスタイル……君は本当に綺麗だ……。」
うっとりと……俺を見ながら一条が何かを言ってるけど、それが俺の頭の中をスイスイと通り抜けていく。
可愛いにこちゃんならいざ知らず………。
まさかの……俺?
俺狙い……??
そういう趣味の人を偏見する気は毛頭ないけど…………
俺の触手は可愛い彼女以外受け付けません…………っ!!!
「…………由貴くん…………?」
「…………!!?」
ヤツの手が、俺の顔に向かって伸びてきた時……………!
「…………え…っ?」
―――――バキィ…ッッ!!!
迷わず……『足』が出てた……………。
「……………こわ……。」
そして…俺の渾身の蹴りで吹っ飛んで棚に頭をぶつけてのびた一条を見て……何より正直な感想が出てた………。
――――ガチャッ!!
「…………!?」