愛玩子猫のしつけ方
突然開いたドアからは……………
「……ゆっ、由貴ちゃーーんっ!?マジ…っ無事でよかったぁーーっ!!」
ほぼ半泣きの瑠威が、なぜか凛子さんと現れて…呆然とする俺に飛び付いてきた。
「すっげー物音がしたから来てみればさぁ~~っ!まさかの探してた由貴ちゃんなんだもんよ~!」
そう言って、未だにのびている一条に視線を移して
「………おまえが強くてマジよかった………。」
本気で青ざめた顔でつぶやいた。
いまいち状況を掴めない俺は、瑠威を引き剥がし……のびる一条の前で仁王立ちな凛子さんに視線をやった。
凛子さんは俺の視線に気づき、でも…一条を睨み付けたままで口を開いた。
「………この変態と、うちの学校の変態教育実習生がグルになって……気に入った生徒をひっかけてるみたいね。」
「………っ!?」
その言葉に血の気が引いた。
うちの学校の変態教育実習生…?……まさか………
「………凛子さん……。にこちゃんは………?」
グル…ってことは…………
「………まさに探してる真っ最中よ……!!ここはついでに寄っただけよ!………次は聖女に行ってにこを探すの!!」
「…………っ!!」
心なしか目を潤ませた凛子さんの叫び声に……弾かれたように走り出した………!
「……………にこちゃん……!!」