愛玩子猫のしつけ方

まさか、まさか、まさかだよ………っ！！



この人が興味持ってんのは………あたしですか………！！？



ジリジリ近づく楡崎先生からあたしはジリジリと後退る。



これってもう…まさかの全部罠な訳……！？



やっぱり……由貴くんがあんなことする訳ないもんね～～っ！



そこだけちょっとほっとして………。



それでも、あたしが思いっきりピンチなことに変わりなく………。



「………彼氏を気にすることないわよ？あっちはあっちで楽しくやってるでしょうから……。」



「………！？なに……それ……っ？」



その言葉に……凛子が言ったことを思い出した。



『愛音の彼氏も休んでる…』



「………っ！？」



思わず…ごくっと喉がなった………。






一条先生………あんたもですか………！！？



しかも…っ！
あたしのダーリンを襲ってるんじゃあ……っ！！？






「……い…っ、いやぁーーーっ！！？あたしのダーリンに変なことしないでぇ……っ！！？」



「…………！？」



あたしのいきなりの大声に楡崎先生の肩がビクリと震えた。



どうやら動揺したらしいけど………



恐ろしい妄想にとりつかれたあたしは気付かなかった………。