愛玩子猫のしつけ方
大したことはされてないと言いたかったんだけど………
「………いやーーーっ!!あたしのダーリンの太もも触るなんて………っ!!」
「………!?」
にこちゃんは青くなって叫び声をあげた……。
そして、俺にがしっとしがみつくと………
「じゃああたしも触る……!!………脱いで…!ダーリンっ!!」
「………!!?」
俺の制服を引っ張って……!
「………ちょ…っ!?にこちゃ……!!」
いや……っ、脱ぐ意味ないんだけど………っ!?
「ヤダヤダヤダ……っ!!由貴くんはぜんぶあたしのだもん……!!!」
……………………………………。
「~~~~っ!」
すごいセリフに顔が一気に熱をもつ。
これは………もしや……やきもちなのか………??
余裕ない顔のにこちゃんを見て思う。
ヤダヤダと……泣きそうな顔で………。
「~~~~っ!!」
それはもう………
堪らなく………可愛いんだけど…………!!!
「ダーリンのばか…っ!触らしちゃダメっ!」
可愛いセリフで俺を責めて………泣きそうな君
そんな可愛いことばかりするから………
「………にこちゃんは何かされた?」
「………あたしはほっぺ撫でられただけだもん……っ。」
むくれてそっぽを向くその顎を捕らえて……
「………!……由貴く……ん……っ」
驚いて目を丸くする君に堪らず口付けた。
「…………ダメだよ……。触らせたら………にこちゃんは全部、俺のモノなんだから……。」
「…………!!!」
こんなふうに……理性が効かなくなるだろ…………?
この身体も心も全部…………余すこと無く、君のモノに間違いはない。