愛玩子猫のしつけ方
「あたしもペットに振られたの。今日は、ダーリンとイチャイチャするらしいわ。……にこのくせに…明日はあたしのパシリ決定よ。」
「あはは~………」
―――怖いって……!!
んでもって…由貴ちゃんのやつ………!!
可愛い彼女とイチャイチャだとぅ………!!?
俺も明日はあいつパシリにしてやろうか…なんて思ってしまう。
まー…そんなこと言っても、あの目力強い目で睨まれて無視だろうけどね~…。
「………じゃ~…振られた者同士でどっか行くー?凛子さま~…なんて………」
無理でしょーけど~………。
「…………いいわよ。」
「………だよね~…遊んでくれる訳ない………―――え………?」
今…………いいって………言わなかったかっ!?
思わず目を見開いて彼女の顔を見つめると………
「あたし、暇なの。………しっかり楽しませなさいよ?」
「…………!!!」
凛子さんはニヤリと笑うとさっさと歩き出す。
「………!……ちょっ…待ってよ………っ!?」
俺は慌ててそのピンと伸びた背中を追った。
まさかまさかで………………
凛子さんと…………………デートっ!?
「…………お散歩に連れてってあげるわね?」
「……………。」
いや………ご主人さまと飼い犬の散歩ですか……………?