愛玩子猫のしつけ方
「………だって今っ、凛子の声がしたんだもん!」
「…………や…。今は多分、邪魔だろうから…………。」
その可愛らしい声と、俺がよく知る低くて甘めなその美声………。
おまえって声までかっこいいよな~………。
……………………………………………。
バカップルが……………………!!!!
「…………。」
凛子さんは少しだけ苦笑を浮かべた後……またいつもの顔になった。
「………にこ~!ご主人様はこっちよー?」
そうして……にこちゃんに向かって声をかけた。
「…………凛子ーーっ!!やっぱりいたぁ!………由貴くん行っちゃダメてゆうんだもんっ。」
「…………。」
ほっぺたを可愛くふくらませて、相変わらず可愛いにこちゃんが気まずそうな由貴を連れて現れた。
由貴はちらっと俺を見ると、眉間にしわを寄せて口を引き結んでいた。
それは……あれだな?
怒ってるみたいに見えっけど………
悪かったって言いたいんだろ~…??