愛玩子猫のしつけ方
□気まずいタイミングと…

【side由貴】







「ほ~らぁ~っ!早く逃げないと食っちゃうゾーーっ!!」



「いやーーっ!?葉山くんなんかヤダーーっ!!あっちいってぇ……っ!」






なぜか始まった瑠威とにこちゃんの追いかけっこを……俺は凛子さんと二人で見ていた。



必死で逃げるにこちゃんは可愛いけど……



追いかける瑠威が変態くさくて嫌だ。



「………子猫とわんこがじゃれてるわねぇ~………妬かないの?ダーリン~。」



「…………凛子さんにそれはちょっと………。」



ダーリンは怖い………。



「…………まぁね。あたしも吐き気がするわ。」



悪びれずにそう言ってまた二人に視線を向ける。






「…………。………邪魔した?」



気になっていることを聞くとニヤリと笑ってまたこっちに視線を移す。



「………で、あんたはアレ見て妬かないの?答えてないわよ?」



「…………。」



答えないと言う気はないと………。



なんとも食えない人だと思う。



「…………犬は別の人になついてるの知ってるし…?」



そう言ってチラ…と見れば、彼女は面白そうに笑っていた。










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