愛玩子猫のしつけ方
「………なぁに難しい顔してんのよ?」
「………!」
凛子の声にハッと顔を上げて、気づけばもうみんな帰り始めていた。
「うわわ…っ!ぼ~としてたよ……。」
あたしは慌ててバックの中に荷物を詰め込んだ。
「………あんたがボケてんのはいつものことでしょ?」
「…………。」
相変わらずひどい…と思いながらも何だか何も返せないあたし………。
「…………なによ?いつもの無駄な元気はどこいってんのよ。」
「………無駄は余計だもん。凛子は…大学に進むの?」
凛子は眉をちょっとあげて……あぁそれでね…と笑った。