愛玩子猫のしつけ方
「…………にこちゃん……?」
急に大人しくなったあたしを………由貴くんが上から困惑した顔で見つめていた。
だから………震える腕を必死で動かして…………その首に抱きついた。
「…………にこ……ちゃ…………っ。」
「………………抱いて……い…よ……。」
「…………!!」
震える声を抑えたかったけど…………それは出来なかった。
由貴くんは目を見開いて……………次の瞬間――――
「…………っ!」
くしゃりと顔を歪めて……………
あたしを抱き締めた――――――………
「………………ごめん……っ!…………ごめん……!!」
「……………由貴くん………?」