愛玩子猫のしつけ方
「…………わかった。あたしは………由貴くんのこと、ずっと待ってる。」
「…………っ!!!」
「………あ……っ!?」
きつくきつく………抱き締められた。
「……っ……ありがとう………っ。」
「…………!」
初めて…………由貴くんの震えた声を聞いた…………。
首筋をポツリと濡らした雫は…………晴れた空に不釣り合いな雨じゃなかった……………。
君の初めての涙は………あたしの首筋から心に………切なく…温かく……染み渡った…………。