愛玩子猫のしつけ方
事務所を出て、時間を気にしながら駅に向かった。
今日は久々に………凛子と葉山くんと飲み会です!
凛子が見つけたっていう焼き鳥がおいしい居酒屋さんに着いた時には、二人はもう飲みはじめていた。
「ごめ~んっ!ちょっと遅れた~っ。」
手を合わせながら二人に謝って、あたしも凛子の隣に座った。
「ご主人様を待たせるなんていい度胸じゃないの?」
「………相変わらずの凛子さまだよ。」
ニヤリと笑う相変わらず女王様な凛子に思わず笑みがこぼれた。
「エリさんの事務所から直?にこちゃん相変わらず忙しそうだね~。」
ビール片手に葉山くんはちょっと気の毒そうな顔をしてそんなことを言った。
「二人だって忙しいでしょ?………凛子は高校の先生!だし、葉山くんは大手広告代理店勤務だもんね~。」
凛子は有名進学校で英語教師をしてて、葉山くんは新米エリートサラリーマンだ。
「瑠威がエリート見習いなんて笑えるわ。」
ズバッと凛子さまの直球ストレートは今日も絶好調らしく………
テーブルにパタリと突っ伏した葉山くんに、思わず吹き出しそうになる。