愛玩子猫のしつけ方
――――ドサッ!!
「………痛ぁ…っ!?」
「………!?」
葉山くんの悲痛な声に思わず顔をあげると
怒り顔をした凛子が、葉山くんをその場に落とし……!
あたしに向かって手を伸ばした………!!
「………いっ…いひゃ~~いっ!!いひゃい!!やめへぇーー!」
んでもって思いっきりほっぺをつねられた。
「このっ……バカ猫!!………このあたしがそんなムカつく気の使い方するわけないでしょうが!?」
「………!?」
たしかに…………そう言われると………?
「じゃあ………なんでぇ??」
ヒリつく頬をさすりながら聞いてみる。
二人は多分………両想い。
葉山くんなんてすっっごいわかりやすい。
凛子は………嫌ってはないくらいに可愛がってる気がしなくもない………。
いや……っ!凛子さまがそんな相手って珍しいからねっ!?
もう………何年も正式に付き合い出したとは聞かず…………。
てっきりあたしに遠慮しちゃってるもんだとばかり思っていた。
凛子は苦い顔で潰れた葉山くんに視線を落とし…………
「…………あたしはこのヘタレわんこに未だに告白されてないのよ。」
「…………!!?」
さすがに…………
言葉が出ないよ………葉山くん……………。