愛玩子猫のしつけ方
公園の入り口に立つ……スーツ姿の長身の人に…………
あたしの視線は釘付けになった。
「…………うそ………………。」
そんな言葉がこぼれ落ちる………。
ゆっくり………彼は長い足を動かして、一歩、また一歩と近づいてくる。
「…………!!」
夕焼けに照らされた顔は………6年前に比べて、ぐっと大人の男の顔で………
でも………相変わらず、見とれてしまうほど綺麗に整った顔をしてた………。
「………探したよ……?」
「………っ!」
頭をしびれさせるような……甘い低音も、相変わらず。
スーツ姿のせいなのか………以前にも増して頼もしく感じた。
夢にみるほど焦がれていた人が………
今………目の前に立っている。
「…………由貴くん…………?」