愛玩子猫のしつけ方
「……にこちゃん?」
「あ…っ、うん…っ!」
何だかそわそわ落ち着かないあたしに由貴くんは心配そうな顔をしてる。
「……ごめん。俺、泣かせた…から…」
しゅん…と由貴くんはうつむいた。
あ…!もしかして誤解してる…っ!?
「あ、あたしねっ、男の子の部屋に入るの…初めてだから…っ!ちょっと緊張しちゃって……」
真っ赤な顔でそう言って、チラッと由貴くんを見ると…びっくりした顔をしてる。
あぅ……。恥ずかしい~~…。
自分のお子さま具合が恥ずかしくて、更にうつむいてしまう……。
「……初めて…?」
「………うん。あたし、由貴くんが初めての……彼氏だから」
あまりにびっくりしてる由貴くんに真っ赤な顔のまま、言わなかった??と聞いた。
由貴くんはふるふると頭をふると、知らない…とつぶやいた。
「あんなに……モテるのに?」
だから…みんな何でそんな誤解してるんだろ~……。
「あたし、モテたことないよ。由貴くんにされたのが初めての告白だったし……。」
これ言うの二回目だなぁ…なんて思いながら、なんでこんな誤解をされるんだ??と頭をひねった。