愛玩子猫のしつけ方
「いや…っ!?つーか…、聖女の桜の精が何でここにっ!?」
セイジョノサクラノセイ……??
「……??なんですか…?それ……??」
この人とは会話が成り立たないなぁ…と思いつつ、また増えた新たな??にあたしは眉を寄せた。
「……にこちゃん……!?」
また新たな声に振り返ると
「あれ?……葉山くん……??」
振り返った先には久しぶりに見る葉山くんの姿があった。
「マジ!?超会いたかったんだよ~~っ!!」
「………!!?」
なんて言いながら突進してくるからあたしは慌てて後ずさる…!
「……そんなあからさまに避けないでよ~…。傷つくなぁ~。」
葉山くんは何だか相変わらずで……わざとらしくショックな顔をして見せる。
そうは言われてもいまいち信じきれないんだよね~……。
「……また由貴くんに心配かけるのイヤ。」
じとりと見ると……、葉山くんは、う…っ!と呻いて少し怯む。
「葉山……!!おまえ桜の精と知り合いなのか……!!?」
ギブスの先輩がまるで興奮したように葉山くんに迫る。
「あ~…、いや…っ、知り合いと言いますか~…。」