サッカーのエリート


「怪我さえしなければまた試合で活躍できるのになぁ。」


監督は独り言のように
僕という魚を釣るかのように言った。



「試合にでれる?試合にでれれば満足ですか?」


「は?」


「自分が試合にでれるレベルのチームで負けても試合にでてるから満足っておかしい。試合に出られなくてもチームの勝利のために頑張ってる人に失礼だ!」


「監督は控えになったことないでしょ!順風満帆にサッカーエリートととしてやってきた!」


「サッカーで飯くってサッカーで地位を獲得して!」




「おい福田!」



「おれサッカーで飯が食えるんですか?」


「食えないでしょ!監督みたいに!」


「サッカーで飯食えなかったら十何年も無駄に過ごしたってことですよ!」


「サ、サッカーは楽しいじゃないか!」


「楽しいですよ!そんなのカラオケやテレビゲームと一緒でしょ!」



「それをスポーツだからって高徳なものにして!」

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