大切なもの




君は罪悪感でいっぱいだった。
私はそれに漬け込んだの。


ね?
君が知ったらきっと私を嫌いになる。



『僕、ちいこと結婚する!
ちいこを僕のお嫁さんにする!
そしてこれからずっと、ちいこを守り続ける!』


嬉しかった。
私が純粋でいられなくなった時だった。

人間は欲深くてね、もっとを求めるの。


『僕は本気だよ!
僕はずっと、ちいこが望む事をしてあげるんだ!』


私が望むことは1つだけ。


――…ちぃ君。


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