大切なもの
僕は不本意ながら、くじ引きでチームかな子を引いてしまった。
チームの命名は隣に居る、同じチームになった智也が決めやがった。
「かな子先生~!
俺頑張っちゃうからね~!」
千湖、本当にこいつはダメ人間で充分かも。
相手が部長が中心となる、殆どいつもレギュラーをとっている先輩だから、ボールを奪うのも保持するのも大変だ。
「あっ!」
智也が持っていたボールがまた奪われた。
そして、部長が放つ……