大切なもの


とんっと部長と千湖に置かれた手。


「野花くん、矢野くん、千湖ちゃん、いい加減にしようか?」


かな子先生だ。
いつもの様に笑っているけど、怒ってる。


「今はね、大ッ事なレギュラーを決める試合中なの。
……あんた等それわかってんのかよ、ぁあ゛?」


最後の方は僕達三人にしか聞き取れない小さな声だった。

因みに、かな子先生の名字は野花 かな子。
部長のお姉様であり、裏表の激しい人だ。


元レディース総長だったらしい。
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