大切なもの
これからもっともっと大人になって、もっともっとモテるのではないか。
そして、消えてしまうのではないか。
千鳥が抱え込んだ罪の意識が、消え去ってしまうのではないかって。
その時を迎えたら“サヨナラ”なのかな?
「千湖、着いた」
隣同士の家は変わらなくて、変わっていったのはそこに住む私達だけ。
「……後で部屋に行ってもいい?」
「うん。待ってる」
こういう事が出来るのも、幼なじみだから。
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