大切なもの
私と千鳥は部屋も向い合わせで、たまに窓越しで会話をする。
千鳥が、冷えるからって心配するから、本当にたま~に。
少しでも可愛く見られたくて、部屋着も可愛いのを着ている。
部屋も女の子らしく可愛くして、綺麗に保っている。
着替えて身なりを整えると、矢野家へと向かう。
チャイムも鳴らさず、何回も行った千鳥の部屋をノックもせずにドアを開けた。
「早かったね」
本当に、その服装はあり得ないわ。