大切なもの



何も出来ずにただボーッとしていた僕を、幼なじみだからと皆が救急車に押し込んだ。


乗っている救急車から鳴る音は大きく、それに比例するようにちいこは死ぬんじゃないかって不安だったんだ。









「千鳥!!」
「ちぃ君!!」


ちいこのお父さんとお母さんだ。


焦り、不安、恐怖。


表情はかたく、そうさせたのは僕で。



「何があったのか、おじさん達に教えてくれないか?」



ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

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