大切なもの
「僕が悪いんだ。
全部全部、僕がっ!
ちいこが死んじゃったらどぉしよお!!」
不安で怖くて、自分の言動と行動に後悔ばかりで。
僕のせいでちいこは危ないのに、おじさんは僕を落ち着かせるように背中を叩いてくれた。
「大丈夫。
ちいこはそんなヤワじゃないさ」
自分に言い聞かせるように言ったおじさんの言葉で、幾らか僕も落ち着けた。
手術中と書かれた光は、チカチカと消えた。
終わったんだ。
「ちいこ、ちいこは!!?」