ちっさいオッサンの奇跡

アイツの後ろを足早に通り過ぎようとした。


のに、

「相原!!
生徒会室行くよな?

俺も行くからちょっと待って。」


嘘だろ。
気付くなよ馬鹿!!

あたしは行かねーよ!!

お前一人で行け!!



そう思いつつも素直に待つあたし。


「お主、可愛いところもあるじゃないか。

やはりおなごは素なぉぶッ…!!」


ポケットから顔を出したヨンタを押し潰したが、当然の報いだと思う。



「お待たせ。行こー。」


のんきに笑うコイツ。


癒される。



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