ちっさいオッサンの奇跡
オッサン、叫ぶ。

―放課後、生徒会室。


「お主、何をそんなにイライラしておる?」

「のどか先輩、イラついてますね。

どうかしたんですか?」


オッサンと清田くんが絶妙にリンクしていてなんか笑える。


「なんもないっすよ。」

「それなら良いんですけど。」


同じ書記の清田くんはあたしの隣に机を並べてテキパキと仕事をこなす。



イケメンで空気読めて気ぃ配れて仕事もできるって…


「お前、やっぱイイ男だなぁ。」



素直な感想を述べると、「何言ってんですか」と言いながらもちょっと顔を赤くしてそっぽ向いてしまった清田くん。


…シャイボーイ!!



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