ちっさいオッサンの奇跡

「清田くん、相変わらずとか言わなーい。

じゃ、あの馬鹿、探してきます。」


偉そうなのは生徒会の中でダケだけど。


外では謙虚に頑張ってんだから。


立ち上がる瞬間にオッサンをつまみ上げ、ポケットに突っ込む。



あたしがいない内に何かされたら堪ったもんじゃない。



「うぎゃ!!
お主、扱いが段々乱暴になっておらぬか?!」


残念ながら最初から乱暴だバカヤロー。



「見つけたら蹴りの一つでもくれてやれ。」


「言われなくても。」


不敵に笑って生徒会室を出た。




< 33 / 89 >

この作品をシェア

pagetop