ちっさいオッサンの奇跡
「清田くん、相変わらずとか言わなーい。
じゃ、あの馬鹿、探してきます。」
偉そうなのは生徒会の中でダケだけど。
外では謙虚に頑張ってんだから。
立ち上がる瞬間にオッサンをつまみ上げ、ポケットに突っ込む。
あたしがいない内に何かされたら堪ったもんじゃない。
「うぎゃ!!
お主、扱いが段々乱暴になっておらぬか?!」
残念ながら最初から乱暴だバカヤロー。
「見つけたら蹴りの一つでもくれてやれ。」
「言われなくても。」
不敵に笑って生徒会室を出た。