ちっさいオッサンの奇跡

まずアイツのクラスに向かう。


と言うか、そこにいなかったらどこにいるんだって感じだ。


もしいなかったらあとは知らない。



中を覗くと、居残る生徒たちがまばらにいて、その中にアイツもいた。


隣には彼女。



…だろうとは思ったよ。


時間に忠実なアイツが理由もなしに遅刻するはずがない。



「修羅場じゃな!!」


ポケットのオッサンが叫ぶ。


三角関係にもなんねーんだ。

修羅場になるわけねー。



< 34 / 89 >

この作品をシェア

pagetop