ちっさいオッサンの奇跡
まずアイツのクラスに向かう。
と言うか、そこにいなかったらどこにいるんだって感じだ。
もしいなかったらあとは知らない。
中を覗くと、居残る生徒たちがまばらにいて、その中にアイツもいた。
隣には彼女。
…だろうとは思ったよ。
時間に忠実なアイツが理由もなしに遅刻するはずがない。
「修羅場じゃな!!」
ポケットのオッサンが叫ぶ。
三角関係にもなんねーんだ。
修羅場になるわけねー。